欧州が選ぶ未来への素材シフト

By - miho
26-05-21 07:18 PM

「使い捨て」から「資源」へ。欧州のイベント現場が木工(MDF)からRe-Board®へシフトする理由

展示会やポップアップストアなどのプロモーションイベント。華やかにブランドの世界観を表現した空間は、いつ見てもワクワクするものですよね。でも、イベントが終了した次の瞬間、目の前に広がるのは「大量の木くずや、壊された什器のゴミの山」……。現場でそんな光景を目にして、なんとなくモヤモヤしたり、「これからの時代、今まで通りの作り方でいいのかな?」と感じたことはありませんか?実は今、環境先進国であるヨーロッパのイベントや店舗デザインの現場では、什器や壁面の素材選びに大きな「地殻変動」が起きています。今回は、欧州のトップブランドが始めている「ゴミを出さないための素材のシフトチェンジ」についてお届けします。

「ゴミになる木材」vs「資源に戻る紙」という決定的な違い

では、従来の木工とRe-Boardとでは、何がそんなに違うのでしょうか? それは、イベントが終わった瞬間の「資材の行き先」にあります。従来の展示会ブースでよく使われる木質ボード(MDFなど)は、木くずを強固な接着剤(樹脂)で固めて作られているため、実は簡単にリサイクルすることができません。そのため、イベントが終わった後は、その多くが「産業廃棄物」として焼却処分されるか、埋め立てに回らざるを得ないのが日本の現場のリアルな現状です。一方で、Re-Boardは100%紙(古紙)としてリサイクルすることが可能です。使い終わった什器や壁面は、細かく解体してそのまま「段ボール古紙」の回収ルートに乗せるだけで、再び新しい紙資源へと生まれ変わります。つまり、「プロモーションを華やかに成功させながらも、現場にゴミをプロモーションの規模に関わらず残さない」という、美しい循環を作り出すことができるのです。さらに、Re-Boardは木材に比べて驚くほど「軽い」という物理的な特性を持っています。 資材が軽くなれば、運ぶトラックの燃料消費を抑えることにも繋がり、製造から輸送、廃棄に至るすべてのプロセスにおいて、環境への負荷を構造上、低く抑えることができる素材なのです。

「感覚のエコ」から「素材そのもののシフトチェンジ」へ

プロモーションを企画する広報やマーケティングの担当者にとって、このように「終わった後の循環(リサイクル)が仕組みとして保証されている素材を選ぶこと」は、これからの時代、非常に強力な武器になります。これからのイベント企画では、上層部やステークホルダーに対して、 「今回はプロモーション終了後の産廃ゴミをなくすため、従来の木工から、100%資源に戻せるRe-Boardへと素材のシフトチェンジを行いました」と、誰もが納得する明確な理由を持って選定の背景を説明できるようになるからです。単に見栄えが良いだけでなく、企業の社会的責任(Scope 3などの排出量削減目標)を見据え、「そもそも使う材料の選び方から、循環型に変えていく」。それこそが、欧州のトップブランドがこぞってRe-Board選びを始めている本当の理由です。見た目のクリエイティビティを大切にしながら、未来のために素材を賢くシフトチェンジしていくこと。この一歩こそが、これからのブランドの「信頼」を築いていくのではないでしょうか。

記事の精度向上にご協力ください(読者の皆様へのお願い)

「環境配慮」や「持続可能な空間デザイン」は、これからのビジネスにおいて非常に重要であり、またグローバルな動向や現場の状況が日々変化する、専門性の高いテーマです。私たちは常に正確で、実際の現場に即した情報をお届けしたいと考えております。もし本記事の文面において、表現の不備や、実際の環境基準・皆様の現場と照らし合わせてお気づきの点、ご指摘などがございましたら、ぜひ大変お手数ですが弊社までご連絡いただけますと幸いです。皆様からのフィードバックを元に、訂正・加筆を重ねながら、環境配慮素材へのシフトチェンジに関する情報精度をさらに高め、業界全体のサステナブルなディスプレイ普及に貢献していきたいと考えております。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

▼ adcycle -projectへのお問い合わせ・ご相談はcontact から

miho